『自分と他人を比較するのはやめよう』、と彼が提案してきたんです。私たちには、それぞれ違った魅力があります。それなのに、「この中で誰が一番なのか」などと争ってしまいます。争う必要なんてないと思うんです。でも、争うことで磨かれる部分もあると思います。しかし、一番の弊害として毎日をギスギスした、イヤな感情で過ごしてしまうことがあります。オンリーワンの自分を信じて、自分の得意なものを伸ばすように心がければ、もっといい気持ちで毎日を過ごせるのではないでしょうか?それには自分と他人を比較することを止めることが必要だと思うんです。「あの人に劣っている部分がある」とか「あの人のほうが効率よくできている」とか考えるコトしなくていいと思います。でも、無意識のうちに人間は比べてしまうんですよね。人類として確立したときからの習性なんでしょうか?だったら、こんな習性は要らないですよね。無意識のうちに他人と自分とを比べてしまっているからタチが悪いんですよ。比べる必要なんてどこにもないのに、どうして比べたがるのでしょうか?比べることは善いことにもなるし、悪いことにもなる…紙一重なんだと思います。どちらに転ぶのかは、比べた後の行動だと思っていますが。自分と他人を比べて、“負けない”とか“もっと頑張らないと”とか自己啓発に似たような前向きナ考え方ができるなら、比較して善かったのでしょう。しかし、“やっぱり自分にはできないんだ”とか“頑張っても無理だった”とかネガティブな考えになってしまうなら、比較しなかったほうが善かったのです。比べた後で後悔しても仕方がありませんが、比べる前の比べた後のことを少しでも考えておくべきだと思いますよ。また、他人と自分とを比べる目的をハッキリとさせておくことも大切かもしれません。何のために比べるのか、それが明確になっていれば、ネガティブな考え方になることはあまりないと思います。目的もなしに、漠然と比較してしまうからネガティブな考え方になってしまうのではないでしょうか?まあ、無意識に比べてしまっているのですから、どうしようもないのかもしれません。でも…自分の意志で無意識は変えることができます。これは断言することができます。彼がなぜ、『自分と他人を比較するのはやめよう』と提案してきたのか、少しでもいいので考えてみてください。最初にも言いましたが、私たちには、それぞれ違った魅力があります。それなのに「この中で誰が一番なのか」と争ってしまっています。きっと、彼は”争う必要なんかない。”そう伝えたかったのではないでしょうか?誰だって必要のないことで争いはしたくないと思っているはずです。それが個人同士なのか、団体同士なのか、国同士なのかはわかりません。しかし、彼からの提案は、国同士であろうと、団体同士であろうと、個人同士であろうと通用するんです。通用しないことはないんです。少しの時間でいいですから、頭の中を空っぽにして考えてみてください。自分と他人が同じである必要がありますか?同じ魅力を持っていたとしても必ず違う部分はあるんです。それをまったく同じにする必要がありますか?貴方が貴方であるということはとても素晴らしいことです。他の誰でもない、貴方なんです。世界中、どこを探したって貴方とまったく同じ人間はいないんです。だから、他人と比べる必要はどこにもありません。
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